さぁ、今回はパナソニックのHITシリーズで初となるハーフサイズのモジュールについて
我が家は配置変えれば載るのでは?という疑問にお答え致します。
まずこのハーフモジュールの1番の使いどころは、寄せ棟の屋根であること。
そして次に、切妻屋根だがあと少しの寸法が足りなくて通常サイズのモジュールを
載せることが出来なかった、というケースでしょう。
切妻屋根の場合、横方向寸法はすぐにわかるので
載せられるかのどうかの判断はその場で出来ます。
※パワコンの回路数でNGとなる事もあります、昇圧回路を入れてまでつける必要はないでしょう。
CADを使って、あるご自宅の1例を見てみましょう。
まず棟から設置不可範囲を200ミリ避けます。(画面では200.14ミリです。)
そして避けた場所から今のモジュールの角までの寸法が①402.47ミリとなっています
③818ミリがハーフモジュールの横幅寸法ですので402ミリ×2ヶ所=804ミリ。
ギリギリですが寸法が不足しています・・・。(モジュールの幅818ミリ)
と言うことでこちらの1面に対しての追加モジュール枚数は0枚となります。
これでは載せられないことになってしまうので
この寸法が合計で850ミリということで仮定してみましょう。
116w × 3枚 = 348w
348w × 90% =313w(0.313kw)
0.313kw × 5時間/1日発電 = 1.565kw
1.565kw × 38円 =59.47円
59.47円 × 365日 = 21,706円
この計算では100%発電した時の計算なので
ハーフモジュールで実際にこんな金額をはじき出すことは出来ないでしょう・・・。
何より3枚ではほとんど変化が見られないですね。
しかしこれが1面のみでの事例です。寄棟設置となれば最低でも2面以上は
設置される方がほとんどであり、この上記条件に沿って1面3枚ではないケースもあります。
しかしながら、もし1面のみでの3枚追加というケースならば
充分にお客様と検討し決める必要があると考えます。
寄せ棟の多面設置であり、かつ必要な寸法が得られることが条件ですね。
【太陽光の豆知識】
パナソニックのiアモルファス、この影響で3年~15年の間に
発電効率が下がる!と言われることがありますが、全くのデタラメ情報です。
iアモルファスは界面状態での改善、ようは作られた電気の消失を軽減し
生かすことの出来るものであり、直接電気を生む側のシリコンではありません。
よって発電効率が下がる事はないのです。
モジュールとしての経年劣化はどのメーカーも当たり前のようにありますが
iアモルファスが影響を与えていることはありません。
だからこそ各国産メーカーがハイブリットタイプに対して一目おくのです。
最後に、これくらいならと載せる業者さんもいますが
後々の保証で1つでも拗れるような施工箇所があると
一番困るのはお客さまになりますので
無理なレイアウトだけで考えず、ちゃんと対応してくれる営業マンなどに
相談出来る方がいる販売・設置店をオススメします。
悪徳業者はもちろん、押し売りに近い業者さんには注意しましょう。