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尾籠瓦工業です。
やっと春の長雨からも抜け、夏間近の陽気になってきました。
それでは、朝と日中の温度差は激しく、朝は肌寒い日もあります。
体調管理にはご注意ください!
今回は、瓦の形について。
瓦の形といわれると、ほとんどの方が和瓦といわれます。
間違いではありませんが、一応形の名前が決まっています。
○ J形瓦(和瓦)
J形瓦という形で、みなさんがよく思い浮かぶ形だと思います。
日本の伝統的な形に今までの文化や技術などが入った形となっています。
滑らかな曲線美が、日本の屋根の象徴です。
○F形瓦(平板瓦)
洋瓦といわれていますが、F形瓦という形です。
「F形」のFは、平面を意味するフラット(Flat)からきていると言われています。
F形には鬼瓦など特殊な瓦が少なく、全体的にすっきりとしたモダンな屋根になります。
○S形瓦
こちらも洋瓦といわれていますが、S形瓦という形です。
「S形」のSは、西洋(ヨーロッパ)建築から移入したデザインで、スパニッシュ(Spanish)のSからきていると言われています。
J形ように山と谷が一体となった一枚の瓦で形成され、その結果として施工性・コストパフォーマンスなどが向上しました。
またS形は、山と谷がテーパ状に接合していることで、地中海沿岸の建築をイメージさせるような洋風感覚あふれる屋根に葺きあがります。
画像は山が二つですが、1つ山もあります。
家の雰囲気をどうしたいかで屋根瓦選びが変わってきます。
ちなみに、上記の3つはどれも陶器瓦なので日本の気候に適した瓦・施工が可能です。
たかが屋根ですが、家のデザイン・バランスなどセンスが問われる部分です。
屋根瓦の葺替えや新築をご検討の方は、ゆっくり慎重にお考えください!